パンサラッサ悔しい2着
今週、広尾にとって悲しい出来事が飛び込んできました。
3歳牝馬のフェルメーザが放牧中の放馬による事故の為に突然この世を去りました。
剥離骨折を来たして休養中でしたが、復帰に向けて軽い運動を始めた矢先の悲報。
出資はしていませんでしたが、衝撃を隠せずにいます。
事故の経緯については割愛しますが、競走馬としてこれからという時でしたから言葉が見つかりません。
プシュケの20が募集停止になった時にも書きましたが、無事で過ごせることが難しいものなのかをこのわずかな期間に改めて感じてしまいました。
競走能力を喪失しても繁殖牝馬として、または命だけでも助けて欲しかったのですが、様々な個所の骨折を確認している状況でこのまま生命を維持している方が却って負担がかかるという苦渋の選択となり息を引き取ることとなりました。
お悔やみを申し上げるとともに出資されている方をはじめとしてフェルメーザに携わったすべての方に少しでも慰めの時が訪れますようにお祈りいたします。
さて先週の広尾っ仔の成績ですがパンサラッサの2着が最良のものとなりました。
レースは逃げたい馬が2頭ほどいましたからその直後につける理想的な展開となります。
好位でしっかり折り合いもつきましたから、直線に向いた時は「勝てる」と思ってしまいました。
いや本当に勝てるはずでした。
ところが勝ち馬の決め脚に屈してしまいます。
結果惜しくも2着。
理想的な形でレースを運んで、菱田騎手も矢作調教師も「プラン通り、イメージ通り」と口を揃えたぐらいの最高の展開でしたが、勝てませんでした。
これは誰も責められません。
勝ち馬を褒めるしかできないと思います。
それでも充分すぎるほどの収穫を得ましたし、好位からでもレースを運べることも確認できましたから次こそ勝って欲しいですね。
またどこかのタイミングで勝ち馬のワールドウインズと再戦して、敵討ちを願いたいところです。
ワールドウインズに勝ってこそ本当の意味で悔しさが晴れるのかもしれません。
日曜日中京でデビューしたクエストフォーラヴは6着でした。
数字を見ると残念な成績といえますが、勝ち馬から0.7秒しか離されなかったので健闘したといっても良いでしょう。
422キロで出走しましたから、力がいる馬場になってしまったのは運がなかったかもしれません。
それでもスピードやエンジン面は良いものを持っていると野中調教師がコメントしていますので、成長ともう少しパワーも備われば未勝利を脱出することは大いに考えられます。
次走も楽しみになってきました。
同じく日曜日の東京準メインに登場したグランソヴァールは8着。
抜群のスタートから流れに乗れたと思ったのですが、後半思うように伸びてくれませんでした。
1600メートルはやや忙しい、というのが手綱を取った津村騎手の弁。
現状色々な条件を試しているのですが、近走が冴えない状況が続いています。
今後は障害練習も取り入れていくとの方針も検討されていますので、どのようなかじ取りをするのか見守っていきたいと思います。
2021年に突入してから2ヶ月が経過しましたが、まだ勝てていない広尾っ仔。
明日の佐賀記念、ハナズレジェンドや日曜日のカイザーノヴァ。
小倉大賞典のドゥオーモなどこれから楽しみなラインナップが揃っていますので、巻き返しを期待します。