プシュケの20が無念の募集中止
現在放牧中のリナーシェの近況が入ってきました。
馬体重が430㌔まで増えており、成長を感じさせるようになっています。
見た目も細め感がないとのこと。
飼い葉も残さずに平らげているそうでこれは良い傾向です。
帰厩する時は少しふっくらしたリナーシェが見られるかもしれません。
さて、残念なニュースが飛び込んできました。
広尾で募集していたプシュケの20が俗称腰フラを罹患していることが分かりました。
これにより無念の募集中止を余儀なくされました。
腰フラとはこんな症状だそうです。
正式な名前が「腰痿(ようい)」というもので掲載した馬医者を職業としている方のブログによれば頸椎の椎孔、すなわち脊髄が通る孔が狭窄していることが原因の神経痛と定義されています。
腰フラになるとX線撮影をするのですが、その写真でも狭窄している部分がはっきりと分かるというほど、かなりの圧迫感を映しています。
こうして文字にするだけでも神経を刺激する病ですから激痛がするということが容易に想像できます。
さらなる詳しい症状についてはブログを参考にして欲しいのですが、その結果競走能力に影響を及ぼす位の大変な疾病になるわけです。
早く走るために改良を重ねてきたサラブレッドにとって避けることのできない宿命なのかもしれません。
プシュケの20はレッドファルクス産駒の牡馬です。
母の妹にパラスアテナ、弟カイザーノヴァという血筋。
今の広尾を支える2頭が近親にいますから、当然この馬も期待がかかるはずでした。
異変が起きたのは1月26日。
起立が困難な様子や歩様に違和感を覚えたことでした。
獣医による診察や経過観察を行ったところ、競走能力喪失の可能性が極めて高いという診断結果が報告されました。
本当に残念ですし辛い知らせとなりました。
あとはこの子の生命力の強さを信じていきたいと思います。
と同時に現実の世界では1頭の競走馬が無事にデビューするのは簡単なことではないということを改めて実感しました。
だからこそ愛馬の成績に一喜一憂するだけではなく、何事もなく無事でいられることの大切さや有難さを身に染みて応援していかなければいけないと胸に抱いた次第です。