一口愛馬に夢のせて♪

ロード・広尾・ライオン所属馬を出資非出資問わず応援していくブログです☆彡

試練を乗り越えていつか笑おうパラスアテナ

「試練とは乗り越えられる者しか与えられない神様からのプレゼントである」

あるいは

「神様は乗り越えられる人しか試練を与えない」

 

この言葉、私は好んでよく使っています。

本当に耐えられる人を神様が選んで試練を与えている、と思っていますから。

 

でも真の意味はこれみたい。

grapee.jp

どのように捉えるかは皆様の自由ですが、この取り上げた漫画はそういう風に切り込むのかという視点なのが秀逸です。

 

で、なぜこの話をしたのか。

パラスアテナについて今は「神が与えた試練」と戦っているように思えたからなのです。

 

紫苑Sを武豊騎手が騎乗して2着になりました。

これにより秋華賞の優先出走権を得ることができました。

まあ、ここまでは順調でした。

 

ところが秋華賞を前にして武豊騎手が凱旋門賞に参戦するというニュースが飛び込んできます。

普段の年なら武騎手が凱旋門賞に参戦しても秋華賞には何ら関係がなかったのですが、今年はコロナの影響で国外に渡航すれば、2週間の隔離期間が必要となります。

で、秋華賞凱旋門賞の2週間後にあたるため、ルールに則り自宅待機となってしまうのです。

その為武豊騎手が秋華賞に騎乗ができなくなってしまいます。

この時からパラスアテナの運が悪い方向に進んでいった、と今となってはそう感じてしまいます。

 

その秋華賞、代打の坂井瑠星騎手は完璧に乗ってくれました。

4コーナーを過ぎて外に進路を求めパラスアテナの末脚を充分に引き出しました。

上がり2位タイの数字を記録、あわや3着という所まで持ってきました。

今でもあれは私の中では3着と思っているのですが、ゴール板を過ぎようとしている瞬間だけ頭が下がっているのですね。

惜しくも4着でしたが、ある意味いつかの有馬記念グラスワンダースペシャルウイークの僅か数センチの決着を凌ぐパラスアテナとソフトフルートの大激戦だったといえます。

「パラスアテナの鼻がもう数センチ長ければ3着だったのに」

高柳瑞樹厩舎の厩務員さんの言葉が印象に残っています。

クレオパトラの鼻とパラスアテナの鼻。

同列に語っても良いでしょう。

まあ、このハナ差4着というのも結局は不運だったと思います。

 

そして4ヶ月じっくりと休養をして挑んだ寿S。

武豊騎手のコンビ復活で大いに期待をしていました。

どのような勝ち方をするのか。

ここに注目が集まっていたといっても過言ではありませんでした。

 

ところが好事魔多し。(使い方合っているのかな)

武豊騎手がまさかの腰痛を発症、大事を取ってレースに乗るのを取り止めるという一報が届きます。

「何でこういう時に」

そのように思った出資者の方も多かったのではないでしょうか。

出資していない私もそのように感じましたから実際に出資されている方の衝撃といったら辛いものになったのではないかと想像します。

 

そこで代役を立てる必要があったのですが騎乗経験があり勝利に導いたこともある吉田隼人騎手ではなく、川田騎手。

彼はトップジョッキーの一人ですし歓迎ムードが漂いました。

そういうことなので川田騎手に手綱が替わっても

「どのように勝つか」

というミッションは継続していたはずです。

 

 

レース前にツイートしたように懸念材料が全くなかった訳ではありません。

初めての古馬との顔合わせ。

それに実質のトップハンデ。

気になってはいたものの突破できると思っていました。

 

ところがいざゲートが切られると・・・。

スタートは出遅れたしまったり、隣の馬に挟まれたり後手を踏んでしまいます。

道中は後方から2番手となります。

どこで仕掛けるのか川田騎手の腕の見せ所だったのですが・・・。

 

その後の展開はご承知の通りです。

パラスアテナの力でどうにか4着に持ってきましたが、内容としては残念なものとなってしまいました。

 

川田騎手のレース後のコメントは割愛します。

パラスアテナの頑張りについては評価していましたが、自身の騎乗に関しての言及はありませんでした。

気にしていないのかもしれませんが、もう1列前で運んで欲しかったのと直線を向いた時のコース取りにも気を配って頂けたら良かったという印象を受けます。

 

どなたかがTwitterで呟いていらっしゃいました。

「パラスアテナにとってはストレスの溜まるレースになってしまった」

確かにそう思います。

そんな状況でも懸命に走った分、疲れも残っているのではないかという気がします。

一息入れて次走、鬱憤を晴らしてやりましょう。

そしてきっとパラスアテナならこの試練を乗り越えてオープンクラスや重賞で戦えるはずです。

その時は寿Sの悔しさを笑い話に変えられると信じています。

 

バスラットレオンのシンザン記念の話も書こうと思いましたが、あまりにもパラスアテナがかわいそうに思えてきて長々と綴ってしまいました。